2011年1月5日水曜日

ウィキリークス:東京発

タイ国王の年賀状

プミポン・タイ国王(83)の今年の年賀状は写真の中央に白いスーツ姿の国王が座り、足下にピンクの服を着た愛犬2頭が控えるというもので、右上に英語、左上にタイ語で、「新年おめでとう」と書かれている。枠には小さな笑顔のイラスト多数が散りばめられている。国王の年賀状は過去数年、愛犬と一緒の写真が続いている。

 プミポン国王は世界屈指の資産とカリスマ性を兼ね備え、国民の人気、国内の影響力は圧倒的。政治的に不安定なタイをまとめる唯一の存在とみられるが、体調を崩し2009年9月から長期入院中だ。


李登輝前総統、中国の野心を憂慮 「両岸和平は虚像」


台北市で3日、李登輝元台湾総統の88歳を祝うパーティが市内のホテルで開かれた。李氏はスピーチの中で、現在の台湾は、経済においては中国市場の罠にはめられており、政治においては民主主義から(全体主義へ)逆戻りしていると指摘した。また、貧富の格差が拡大し、人々は粗暴になり、台湾全体が方向を失っていると語り、中国共産党の台湾統制の野心がいっそう顕著になっていることを最も憂慮すべきであるとし、「両岸和平」はただの虚像にすぎないと批判した。

 台湾立法院長・王金平氏、台湾団結聯盟(台聯党)・黄昆輝党首、許水徳前考試院(台湾の公務員の人事に関する最高行政機関)院長らが3日夜に催した、台北市華泰プリンスホテルでの李氏の90歳を祝うパーティには、台湾各界から300人が参加した。政界からは各党の代表が参加したが、馬英九総統、蕭萬長副総統および連戦・国民党名誉主席は招待されなかった。

 李登輝氏はスピーチで、自らは戦乱の時代に生まれ、軍国統治、戦争を経験し、戦後の廃墟から立ち上がった人々の姿や、経済発展で築かれた富が貪欲をもたらした現実もすべて見てきたと語った。さらに、1947年に起きた国民党政府による民衆への発砲事件である228事件と、その後38年間続いた戒厳令も経験し、自由を奪われた人々がうろたえる姿を知っているからこそ、言論・思想の自由を主張し台湾の民主化に力を注いできたと述べた。しかし、今日の台湾は表面的には民主化されており経済も発展しているが、人々が幸せに暮らしていないことを最も懸念していると話した。

 台湾の運命を変える有能な人材が現れることを人々は期待しているが、強者の時代はすでに去っている、と李氏は語り、21世紀は平民の時代であり、インターネットが人と人のつながりを変えたように、民衆と政府の関係をも変えて行くと論じた。人々が政府に対して信頼を失った時、それらの人々が政府をリードする時代になると李氏は強調した。

 さらに、李氏は、他人のために働くという価値観をもって貪欲に対抗し、愛の力をもって暴力に対抗し、人権・自由をもって集権に対抗し、分かち合いの精神をもって略奪式の経済モデルに対抗すべきだと主張した。「台湾の希望は人民にあり、台湾を変える力は道徳と奉仕にある」とスピーチを結んだ。


ロシア

ロシア戦略ロケット軍 ことし10回の発射実験を予定

ロシア連邦戦略ロケット軍は今年、10回にわたって大陸間弾道ミサイルの発射実験を予定している。露国防省が伝えた。

 発射は新型ミサイル開発に向けた実験の枠内で実施されるとのこと。

 10年、ロケット軍は移動型大陸間弾道弾「トーポリ」を含む5回の打ち上げ実験を実施した。いずれの実験も同タイプのミサイルの性能の安定性を確認することを目的に行われた。


パキスタン

パキスタンの州知事、自身のボディーガードに暗殺される
1月4日、パキスタンの与党幹部で同国中部パンジャブ州の知事が、自身のボディーガードに暗殺された。写真は事件現場を規制する警察官


 パキスタン中部パンジャブ州の知事で、与党パキスタン人民党(PPP)の幹部でもあるサルマン・タシール氏が4日、自身のボディーガードに銃撃されて死亡した。同知事はザルダリ大統領に近いリベラル派の政治家。

 事件現場はイスラマバード市内にある、外国人にも人気の高いショッピングセンター。目撃者によると、タシール知事は車から降りたところを銃撃された。

 マリク内相は、タシール知事がイスラム教の神への冒涜(ぼうとく)罪に反対していたために暗殺されたとの見方を示した。

 政治アナリストのハサン・アスカリ・リズビ氏は、「暗殺事件でパキスタンにおけるテロの問題の根深さが露呈した。政府は苦境に陥っている」との見方を示した。


The Wall Street Journal

A Murder in Islamabad


The assassination of Salman Taseer, the liberal-minded governor of the Pakistani province of Punjab.

Last month, Salman Taseer, the liberal-minded governor of the Pakistani province of Punjab, appealed to President Asif Ali Zardari to commute the death sentence of a Christian woman named Asia Bibi, a mother of five who had been convicted of blasphemy by a local court. On Tuesday, Taseer paid dearly for his decency ...

 パンジャブ州知事の暗殺で、まもなくパキスタンのザルダリ政権は崩壊しそうだ。
WSJ紙。
イスラム主義政権となり反米傾向が増し米軍のパキスタン空爆への反対が強まり、パキスタンとタリバンが結託を強めている、タリバンがパキスタンのの核兵器を持つ可能性もありうる、米軍は自滅の道をたどるのか??




ウィキリークス:東京発、初暴露 日本側が反捕鯨対策要求

 米外交公電の暴露を続ける内部告発サイト「ウィキリークス」は1日、日本の調査捕鯨を妨害する反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS、本部・米ワシントン州)をめぐり、日本の農林水産省幹部が米側にSSへの対策強化を要求したとする在日米大使館発の公電を公表した。

 ウィキリークスは同日現在、入手したとされる公電約25万点のうち約2000点を公表したが、東京の米大使館発の公電が公表されたのは初めて。今後、米軍普天間飛行場の移設問題や北朝鮮情勢などをめぐる日米間のやり取りが暴露されていく可能性もある。

 09年11月~10年1月に発信された日本の調査捕鯨に関する公電3点。09年11月2日付の公電は、日本の農水省幹部と在日米大使館の首席公使との会談内容を報告。幹部は、SSの行為が非常に危険なものだと非難した上で、(非課税団体である)SSに税制上の問題点がないか調査するよう要求した。

 また、同月9日付の公電は、別の農水省幹部と国際捕鯨委員会(IWC)のモニカ・メディナ米政府代表との会談内容を報告。幹部は、SSの暴力的な活動はIWCの交渉における日本の柔軟性を制限することになると警告。メディナ代表は、SSに対する課税について、その攻撃的で有害な行動を考慮すれば、SSが非課税団体には値しないと証明し得るとの見解を示した。

 一方、10年1月27日付の公電によると、当時の福山哲郎副外相(現官房副長官)と在日米大使館の経済担当公使が捕鯨問題をめぐって会談。公使は、国際的な交渉が難航する捕鯨問題で、主要な捕鯨国であるアイスランドの捕獲枠の削減に向けて日本の協力を要請。これに対し福山氏は「日本政府がこの問題で性急に動けば、与党である民主党にとって国内政治の問題になる」と難色を示したという。



金総書記「私は中国を信用していない」…ウィキリークスが公開


現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が2009年8月に訪朝した直後、米国のスティーブンス駐韓大使に会い、「北朝鮮よりも韓国で多くの障害物に直面した」と述べ、韓国政府に対する不満を吐露していたことが内部告発サイト「ウィキリークス」で公開された外交公電で3日までに明らかになった。

 在米ブロガーのアン・チヨン氏のブログ「シークレット・オブ・コリア」は3日、ウィキリークスが暴露した在韓米国大使館の09年8月28日の公電を掲載した。それによると、玄会長は同年8月25日にスティーブンス大使と朝食を共にし、「訪朝目的はほとんど破産状態になった北朝鮮(金剛山)観光事業を早期に再生することだった」と述べたという。その上で、「南北間の対話が行われなければ、北朝鮮側と合意した五つの事項の実現は不可能だ」と嘆いたとされる。

 これに先立ち、玄会長は北朝鮮を7泊8日の日程で訪れ、現代グループと北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会が、金剛山観光・開城観光事業の再開、開城工業団地の活性化など五つの事項で合意したと発表していた。

 外交公電によると、玄会長はスティーブンス大使に金正日(キム・ジョンイル)総書記との会談内容も伝えた。金総書記は当時、「北朝鮮を相手にしてきた(韓国の)統一部が、北朝鮮を理解できない外交部に運転席を奪われた」と不満を述べたという。金総書記はまた、「南北関係が困難に陥った最大の理由は相互の不信だと主張しておいて、李明博政権はなぜ前政権の南北対話の経験を活用しないのか」と玄会長に尋ねたという。

 金総書記は00年の金大中(キム・デジュン)元大統領との首脳会談、07年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領との首脳会談でなされた合意に触れ、合意書に署名した韓国の大統領はこの世を去ったが、「自分はまだ生きている」とも語ったという。

金総書記は開城工業団地について、李明博政権はなぜ同団地の潜在価値を理解できないのかと疑問を呈したという。金総書記は玄会長に対し、開城工業団地にはなぜ韓国の大企業が進出していないのか、大企業がなぜ開城工業団地の拡張に関心がないのかなどについても尋ねたという。玄会長は「米国(の企業)と取引を行う韓国企業が現在のような米朝間の政治的ムードの中で、米朝双方と同時にビジネスを行うには、複雑な問題が多い」と説明したとされる。

 このほか、金総書記は「北・日関係(日朝関係)は史上最悪だ」とも述べたという。玄会長は「金総書記が一時、平壌市内での日本車の通行を禁止したという言葉をほかの北朝鮮の官僚から聞いた」とも証言した。中国について、金総書記は「信頼していない」と語ったほかはほとんど言及しなかったという。

 一方、金総書記は「米国人の趣向に合わせ、(マスゲームの)アリラン公演の一部を見直した」と語り、米国人が嫌がっているという話を聞き、ミサイル発射に関する部分を削除したことを明らかにしたという。また、韓国人がアリラン公演に軍人が多数登場するのを好まないため、学生を多く登場させているという話もしていたという。

■現代側「相当部分は歪曲」

 公開された外交公電に関連し、現代グループは同日、玄会長とスティーブンス大使の対話の相当部分が「事実と異なる内容に歪曲(わいきょく)されているなど誤りが多い」と指摘した。

 その上で、現代グループは「玄会長が当時、スティーブンス大使と会い、韓国政府に対する不満を吐露したことはなく、当時北朝鮮がやや柔軟な姿勢で、韓国政府は強硬な政策基調を保っているという点に触れただけだ。通訳の誤りで真意が誤って伝わったようだ」と説明した。また、金総書記が玄会長に「中国を信頼していない」と述べたとされることについて、「まったくそういう言葉はなかった」とした。

映画紹介
『人生に乾杯!』 ちょっと前の映画ですが ハンガリー映画 


第38回 ハンガリー映画週間 観客賞・部門賞受賞

ふたりなら、きっと明日を変えられるー。

 運命的な出会いを機に結婚したエミルとヘディも、今では81歳と70歳。互いに恋に落­ちていた頃のことなどすっかり忘れていた。年金だけでは暮らしていけず、借金取りに追­われる毎日の中、ついに二人の出会いのきっかけだったダイヤのイヤリングをも借金のカ­タに取られてしまう。高齢者に冷たい世の中に怒りを覚えた夫のエミルは、イヤリングを­奪い返すために持病のギックリ腰を押して20年ぶりに愛車のチャイカを飛ばし、なんと­郵便局を紳士的に強盗!それを皮切りに次々と強盗事件を重ねていく。一度は警察に協力­した妻のヘディも、奮闘する夫の姿にかつての愛しい気持ちを思い出し、手を取り合って­逃げる決心をする。二人の逃避行は、やがて民衆も巻き込んで思いもかけない展開に―。

ハンガリー映画やルーマニア映画勢いがありますね、ハリウッドに飽きたらこんな映画でも。

0 件のコメント: