2009年8月21日金曜日

日本が歩むべきは「王道」

小楠

「堯舜孔子の道を明らかにし
 西洋器械の術を尽くさば
 なんぞ富国に止まらん
 なんぞ強兵に止まらん
 大義を四海に布かんのみ」

小楠は「西洋文明はあくまで技術として優れているのであって、そこには徳はない。日本は東洋の徳ある文明をもとに、そこに西洋の科学文明を取り入れるべきだ」と考えた。西洋文明の行き着く先は「覇道」である。日本が歩むべきは「王道」であり、東洋と西洋の長所を生かした国家をつくり、覇権ではなく「仁義」に基づいた「富国強兵を超えた理想国家」を作れと言うている。
「和とか戦いとかいっても結局偏した意見であって、時に応じ勢いにしたがって、そのよろしきを得るのが真の道理である。信義をもって応接し、我が国に義があれば、万国を敵に回すようなことはない」

現在の日本人は、この東洋の徳ある文明と言う事すら忘れてしまったのではなかろうか?

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