2009年7月8日水曜日

新疆で大規模抗議、3万人の兵士進駐か



【大紀元日本7月7日】新疆ウィグル自治区で7月5日に発生したウイグル族による大規模抗議活動は、中国当局による武力弾圧で死傷者が増え続けている。市内には軍による戒厳が敷かれ、外部との通信が遮断されたとの情報もある。

 当局の公表によれば、7月7日までに死者が156人、負傷者は千人あまり。逮捕者は1434人だという。また、百人近くが指名手配されているとも伝えられている。

 国外のウイグル人組織「世界ウイグル代表大会」の公表では、当局は千人近くを逮捕した、亡くなったウイグル人は150人以上に達し、遺体は軍に押収されて所在不明だという。

 抗議活動はウルムチ市から、自治区内の第二都市カシュガル市までに拡大したとみられる。

 香港の人権団体によると、ウルムチ市のほか、カシュガル、イリ市、アクス、ホーテンなどの都市には、計3万人の軍人と武装警察が進駐、戦車も導入されているという。

 本紙の取材を受けたカナダ在住のウイグル人が下記の情報を明かした。そのウルムチ市に在住している従兄弟によれば、中国当局は現地の携帯電話の通信等を 中断した。国外とはMSNのメッセンジャ^で連絡を取り合っている。その従兄弟は、「機関銃を所持する兵士、パトカー、戦車が現地に進駐している。平和的 な抗議を行っているウイグル人に向けて銃を発射している。大勢が撃たれて亡くなった」と証言した。

 ウイグル人が集中する天山区のある通りでは、「まるで戦争が終わったばかりの惨状だ。死傷者が大勢で、死体が路上に横たわっている」との情報が寄せられている。

 負傷者が運ばれる市内の病院では、防弾ジョッキを装着した警察が駐在しているという。

 ウルムチ市内では大勢の武装した軍人が巡回し、戦車が出没している。大通りでは警察の検問所が設けられ、車両と人の出入りを厳しくチェックしている。

 ウルムチ市内の対外の通信はほぼ中断されている。5日夜、武力弾圧後、当局は情報を封鎖するため、電力、電信を遮断していたとの情報もある。

 現地入りしたある台湾メディアの記者によると、他の地域への国内電話も通じない上、国際電話は完全不通になっているという。

 現地政府は市内のホテル「海徳飯店」で報道センターを設けている。そこだけがインターネット接続できるという。

 ウルムチ市を含め新疆ウイグル自治区各地域の政府サイトが閉鎖されている。当局によるインターネット封鎖の影響か、6日午後までには、中国国内他の地区 でも、Twitter、YouTube、Googleなどのサイトへのアクセスは困難であるという。封鎖を突破してネットに掲載できた事件に関する映像や 情報も、数分間でネットを監視する警察に削除される。中国国内の各大手サイトはすべて、中国官製メディアの新華社などの記事と映像を引用し、ネット利用者 による関連の書込みは禁止されているという。

 新華社は、抗議活動は国外のウイグル人団体「世界ウイグル代表大会」が計画した組織的な暴力犯罪であると報じている。

 それに対し、米国政府に政治避難した同組織の代表、ウイグル人実業家のレビア氏は、中国当局の主張を真っ向から否定した。スポークスマンのディリシャ ティ氏は、「中国当局が広東省での漢族とウイグル族との大乱闘事件への対応が不適切だったため、今回の大規模抗議を誘発した」と反論した。

 国連の潘基文・事務総長は、各国政府は国民の抗議する権利を尊重するよう呼びかけ、「すべての争議、国内または国外を問わず、対話による平和的な解決をしなければならない」と述べた。

 アムネスティ・インターナショナルは7月6日に声明文を発表、同大規模抗議で亡くなった人々について、透明かつ独立な調査が必要と指摘し、平和的抗議を行ったため逮捕されたウイグル人の釈放を求めている。

アグネスチャンは何をしているんだ


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